「超」整理法

「超」整理法―情報検索と発想の新システム (中公新書)

「超」整理法―情報検索と発想の新システム (中公新書)



■大掃除のシーズンなので…、というわけではありません(笑)いろいろな雑誌や本で話題の本ですので、ちょっと読んでみようと手を伸ばしました。

本書で紹介しているのは、『「超」整理法』とお名前の通り、ただの整理法ではありません。従来の整理法を「超」えてるわけです。

一般的な整理法というのは、いわゆる図書館での分別のように「テーマ別」に整理することです。みなさんもおそらくこの方法をとられてると思います。ですが、この図書館方式は欠点がかなり多いんです…。確かに整理した後は、探しているものを見つけやすいのですが、しかしそのテーマ別に分けるのにものすごく時間がかかってしまいます。どちらともいえない微妙なものに頭を悩まされ、結局未消化。机の上にポーンと投げ捨てられます。そしてそのまま放置。最終的には未処理の謎の書類の山で終わってしまいます…。

ところが、この『「超」整理法』で紹介されている「押出しファイリング法」は「時間順」なので、迷うとか悩むことなどありません。本棚だったら左から右へ詰めていくだけなのです。 詳しいことはここでは書けません。本書を読んで頂ければよーく分かるかと思います。


■ぼく個人としてはそこまで革新をもたらすものではありませんでした。日常生活で自然とやっていたことでしたので。

しかしなんとこの『「超」整理法』、4まで出た上に「超『超』整理法」まであるとか!世間の人がいかに効率のいい「整理法」で悩んで、求めてるかが伺えますね。そんなに需要があるものだったのかと驚くと同時に、このテーマだったら出版のチャンスを狙えるんじゃないか、なんて思ったりしてます。

そういう意味で勉強にもなったし、感化もされたいい本ですね。1993年とちょっと古いですので、正直使えないところも多いですが、その整理法の理論だけは学ぶ価値があります。整理法で悩んでたり、困ってる人は、是非一読してみてください。