500円


■ビラ配りのバイトを今しているのですが、この前心温まる出来事がありました。。。


ビラ配りって、皆さんよくお分かりになるとは思いますが、基本的にスルーされます(笑)

ティッシュとかボールペンとか、そういう付録があれば話は別なのですが、あくまでチラシですので。

その商品を買いたいという人以外はいりませんよね?(自分もいらないと思いますモン)

しかし、それでも受け取ってもらわなくてはなりません、…アルバイトなので。

そこでどうするかというと

手数はもちろんなのですが、それより大切なのは


「笑顔」



「感謝」

ぶすーっとした顔よりも、それがたとえ作り笑顔だとしても、受け取る側からしたら笑顔がやっぱりいいでしょう。

想像してみたらよく分かります。

受け取ってもらえたら必ず「ありがとうございます」と言う。

これも受け取る側の気持ちを考えたらそうですよね。


これらのことは「当たり前」のことなのですが、この「当たり前」を長時間、しかも腹が立ってる時でもやるとなると、とっても難しい。

ひたすらビラを配っていると何度も「オレ(アタシ)がこんなのいると思ってんの!?」と怒られることがあります。

しかし、それでも「笑顔」と「感謝」。

なかなかこれを上手いこと続けるのは困難なことなのですが、

そういう困難なことほど、やっていると必ずいい結果がくるものです。



■先日のバイトにて、2時間ほど配った時でしたかね。

目の前のこの人に「笑顔」と「感謝」や〜、と思いながらやっていると


突如横から、おば様がビラを受け取ってくれました。

明らかに使わなそうなのに。


そして


「頑張ってるね。


これで水分とってね」



500円玉を握り渡してくれたんです。



あまりに突然なことにボーゼンとしましたが、向こうへ行かれたその人の背中に向かって


「ありがとうございました!」


と声を出していました。


すぐさま行かれてしまったので、その声が届いてたかは分かりません。


ぼくの手に残ったのは500円玉。


心にジーンとくるものがありました。



■向こうには何の得もないのに…、なぜ下さったのか。

聞いてみないと分かりませんが、僕は「笑顔」と「感謝」の力を信じています。

まあ、単純に哀れに思ったのかもしれませんが(笑)



■別に大したことではない。

何か偉業を成し遂げたわけでもない。

しかし、

こういった人の温かさに触れるこの瞬間、とても気持ちが豊かになるのだ。


季節は冬、されど心は温かく。