路上音楽家とブロガー
夜、ここには「ストリートミュージシャン」が多く集まる。
ギターとボーカル二人でポップをやっているのもいれば、バイオリンを一人で弾いてるのもいるし、ドラムにベースにキーボードが揃ってるのもあった。
それぞれみんな思い思いにやっている、楽しそうに。
道通る人々は一瞥するだけで、通りすぎていく。
しかし、観客ゼロでも彼らは弾く。
すると、群衆の一人がミュージシャンの前に行き、お金を入れ、しばらく腕を組みながら耳を傾けていた。
一曲終わり、演奏者はその一人に「ありがとう」と言い、チラシを渡す。
そして次の曲を始めるが、唯一の観客はチラシを手に帰路へ戻ってしまう。
再び誰もいない場で音楽は流れるのだった。
しかし、この路上ライブをある周期で繰り返していると、一人二人ではあるけどもいつも来てくれる人が出てくる。
更に続けていると、その人が友達を誘って、観客が増えている。
いつの間にかそのミュージシャンの周りには人だかりができているのだった。
■これらのストリートミュージシャンたちを見てて、ある種思うものがあった。
「ブログ」も同じだよな、と。
ぼくがブログを書き始めたとき、当然だがまるっきり反応はなかった。
壁に向かって一人言葉を発してる感じ。
アクセス解析してもカウンターつけても、虚しくなるばかり。
けど、それでも続けた。
友達とかにもブログやってんだ、とか言ってみたり、誰かのブログにトラックバックをつけたりもした。
するとカウンターが少しだが回るようになった。
それを見てやる気になり、さらに書き続けた。
そうするとトラックバックから人が多く来たり、リンクからも同じように、さらにはコメントまで頂いた。
アクセス解析すると、確実に毎日見に来てくれる人がいることが分かった。
今は昔と違う、壁に向かってんじゃない、人に対して言ってんだ、そう思えるようになり、言葉の重みを感じた。
長年ブログをしてる人からすれば
「そんなの当たり前だろう」
という感じだろうが、それは最初の頃の自分を忘れているだけだ。
自分が「ストリートブロガー」だったことを思い出して欲しい。
■今もなお、ぼくは新米の「ストリートブロガー」だ。
だけど、書いてることは楽しいんだ。
しかし、ストリートミュージシャンがメジャーデビューを夢見るように
あわゆくば、ぼくも「メジャーブロガー」にデビューしたいもんだ。。。