路上音楽家とブロガー

■はたまたバイト帰り、場所は川崎市麻生区新百合ヶ丘

夜、ここには「ストリートミュージシャン」が多く集まる。

ギターとボーカル二人でポップをやっているのもいれば、バイオリンを一人で弾いてるのもいるし、ドラムにベースにキーボードが揃ってるのもあった。

それぞれみんな思い思いにやっている、楽しそうに。

道通る人々は一瞥するだけで、通りすぎていく。

しかし、観客ゼロでも彼らは弾く。

すると、群衆の一人がミュージシャンの前に行き、お金を入れ、しばらく腕を組みながら耳を傾けていた。

一曲終わり、演奏者はその一人に「ありがとう」と言い、チラシを渡す。

そして次の曲を始めるが、唯一の観客はチラシを手に帰路へ戻ってしまう。


再び誰もいない場で音楽は流れるのだった。


しかし、この路上ライブをある周期で繰り返していると、一人二人ではあるけどもいつも来てくれる人が出てくる。

更に続けていると、その人が友達を誘って、観客が増えている。

いつの間にかそのミュージシャンの周りには人だかりができているのだった。


■これらのストリートミュージシャンたちを見てて、ある種思うものがあった。


「ブログ」も同じだよな、と。

ぼくがブログを書き始めたとき、当然だがまるっきり反応はなかった。

壁に向かって一人言葉を発してる感じ。

アクセス解析してもカウンターつけても、虚しくなるばかり。

けど、それでも続けた。

友達とかにもブログやってんだ、とか言ってみたり、誰かのブログにトラックバックをつけたりもした。


するとカウンターが少しだが回るようになった。


それを見てやる気になり、さらに書き続けた。


そうするとトラックバックから人が多く来たり、リンクからも同じように、さらにはコメントまで頂いた。

アクセス解析すると、確実に毎日見に来てくれる人がいることが分かった。


今は昔と違う、壁に向かってんじゃない、人に対して言ってんだ、そう思えるようになり、言葉の重みを感じた。


長年ブログをしてる人からすれば


「そんなの当たり前だろう」


という感じだろうが、それは最初の頃の自分を忘れているだけだ。


自分が「ストリートブロガー」だったことを思い出して欲しい。


■今もなお、ぼくは新米の「ストリートブロガー」だ。


だけど、書いてることは楽しいんだ。


しかし、ストリートミュージシャンがメジャーデビューを夢見るように


あわゆくば、ぼくも「メジャーブロガー」にデビューしたいもんだ。。。