都市ってどうでしょう / 今、ここからすべての場所へ

■スミヤスイヨウデ、スミニクク。
 スミニクイヨウデ、スミヤスイ。













ANA到着ロビー)
















■約20年ぶりに東京へ来る祖母を迎えに羽田空港へと行った。

 僕自身羽田へ来るのが久しぶりで、

 適当に到着ロビーの看板を見つけ、そこへ行って待ってたら

 そこは祖母が来るJALではなくANAの到着ロビーだった。

 そういえば羽田は、第一ターミナルと第二ターミナルがあるわけね。

 (極めてどーでもいいことだが

 ターミナル間にある平面エスカレーターを全力で早歩きするのが好きだ 笑)

 そしてJALの方へ行き無事合流。

 


(気のせいかな、イメージ暗いJALロビー)




■祖母と二人京急に乗り、実家へと向かった。

 その車中、祖母は言う。


「こんなに混んでるの、耐えられないわ」


 その言葉を聞いて少し驚く。

 そのときはまだ夕方の4時か5時くらい。

 サラリーマンらが一斉に帰るラッシュに比べればまだまだマシな方だ。

 けどやはり田舎と比べれば混んでるのか。

 都会にいるとそこらへんの感覚は麻痺してくる。

 (田舎にいる祖母の感覚が麻痺しているとも言えるが)


 途中前で座っていた人が祖母に対し席を譲ってくれた。

 相手が同じくらいの年齢だったから、祖母はとても申し訳なく感じていたようだった。

 譲ってくれた人が下車した後、

 田舎の人より都市に住んでいる高齢者の方が足腰が丈夫だ

 という話をした。

 田舎の人は車がないと生活しにくいため、頻繁に車を使う。

 そのため歩く機会が少ない。

 逆に都心部では車はむしろ使いづらく、電車の方が便利だ。

 そのため駅のホームの階段やらで実は歩く機会が多いのだ、と。

 すると祖母はこう切り返す。


「けど都心の子供は田舎の子供より運動していないわ」


 確かに、運動量は少ないかもしれない。

 子供は免許を持ってないから、田舎でも否応なく歩かねばならない。

 小学校の登下校が片道自転車で2時間なんて話も聞くしなあ。


■今は大学に通うためこうして都市に住んでいるけれど、

 暮らしている中で都市のいいところも悪いところもまざまざと見せつけられる。


 確かに便利で快適ではある、

  しかしその便利さや快適さの裏腹に空しさや寂しさが混在する。


 
 そんな不思議な空間が「都市」なのだろう。

 田舎と都市がどちらがいいか、とかそんな問題はどーでもいいこと。

 どちらも一長一短である。

 けれど自分がいる場所、住む場所はどちらかである。

 その時の想い、これは忘れたくないものだ。


■それに関連して、茂木さんのこんな本を読んでいる。


[rakuten:book:13103572:detail]


 茂木さんの世界各国の都市に対する想いがこの本に詰まっている。

 そして多面的に活躍される茂木さんの豊富な海外経験が、巧みな言葉で表現されている。

 その言葉であたかも自分がその都市に行っているかのような気分を味わえる。

 閉塞的な空間にいるあなたなら、

 きっと開放的な気分を味わえるだろう。