3.考察

最近ネットで何かと話題になったのが、このFlash問題である。この後、AppleCEOのスティーブ・ジョブズからの正式意見が出たり、Adobeの派手な広告が出たりとした。私として考えたいのは、技術革新の“痛み”である。既存の技術はすでに市場に広がっていて認知されている。今回の話でいえばFlashである。しかしそこからはただ単なる機能向上が図られるだけで革新は起きない。しかし全く新しい技術が必要である。しかしHTML5のような新技術を広めようとすると、既存の技術を潰すことになり、その恩恵を受けていたものに強制的な変化を求めることになる。これまでのネット広告はほとんどFlashであったため、それらの広告はiPadといった今や一大ムーブメントを起こしているものにそのまま適応することは難しい。

それ以上の恩恵を受けるのであれば大いにいいのだが、先行する会社によって技術が選択されることの恐ろしさを感じる、そのような問題であった。